遺言書 遺言者○○○○は、次のとおり遺言する。 一、 遺言者は遺言者が所有する財産のうち、以下の財産を長男○○ ○○に相続させる。長男○○ ○○は 父の行ってきた農業を継いでほしい。 (ア) 田 所在 ○○県○○郡○○町○○○ 地番 2432番1 地目 田 地積 八百参拾五・参五平方メートル (イ) 土地 所在 ○○県○○市○○三丁目 地番 3番 地目 宅地 地積 参百四拾五・四七平方メートル (ウ) 建物 所在 ○○県○○市○○三丁目3番地 家屋番号 ○番 種類 居宅 構造 木造瓦葺ニ階建 床面積 一階 八拾五・七弐平方メートル ニ階 六拾四・壱弐平方メートル (エ) 農業用機械、農業用器具、種苗、肥料などの一切 (オ) (イ)の土地にある建物すべて 一、 遺言者は遺言者が所有する財産のうち、以下の財産を次男○○ ○○に相続させる。 A銀行普通預金 口座番号○○○○○○○○の預金全部 B銀行定期預金 口座番号○○○○○○○○の預金全部 長男の○○に農業を継がせるため、次男の○○に残せる財産が少なくなるが、田を守り農業を続ける にはほかに方法がないと思うので了承してほしい。 平成○年○月○日 ○○県○○市○○○○△番△号 遺言者○○○○ 印 |
ワンポイント解説 農業を継がせる場合、農地や農業用機械を1人の子に相続させたいと考えることが多いと思います。その際にほかにめぼしい財産がない場合、相続人間で不公平が生じることになります。遺留分を主張されると最終的には農地を売るしかなくなってしまうことがありますので、少しでも他の相続人に財産を残し理解を得るようにするのが望ましいでしょう。 なお、(オ)の項目で、宅地にある建物の相続権を与えていますが、これは自宅の敷地にある納屋などを相続させることを目的としたものです。 |
長男に農業を継がせたい |